近未来教育テーマに報告会 デジハリが都内で開く

芸術教育の意義について話す布施英利氏=11月22日午後3時、東京都千代田区、小松亜由子撮影

デジタルハリウッド主催の「近未来教育フォーラム2018 The ART into Future」が11月22日、都内で開かれた。大学教授ら有識者が参加し、EdTechなどをテーマに新たな技術が教育にもたらす変革について報告した。

美術批評家の布施英利氏は基調講演で、科学技術が進展する未来において芸術の果たす役割を取り上げ、「即戦力にならなくても、テクノロジーが進む中で人の心が行き詰まったとき、アートはよりどころになる」と述べた。

経産省の「『未来の教室』とEdTech研究会」で座長代理を務める佐藤昌宏・デジタルハリウッド大学大学院教授は、EdTechが教育にどう関わるかを解説。冒頭で「デジタル技術の力とイノベーターの創造性で、日本の教育を変えたい」と訴えた。

「今までは何かを学ぼうと思ったら、教室と先生がセットで必要だった。EdTechでは、インターネットにつながるデバイスさえあれば、好きな時間に好きな場所で、自分に合った方法や内容を選択しながら学習することができる」と説明し、EdTechがもたらすのは単なる効率化ではなく、教育格差の解消や個に応じた学びなど、学ぶ仕組みの根本的な変革であると強調した。

上木原孝伸・角川ドワンゴ学園N高等学校副校長は、教員採用試験に挫折し、塾講師に就いた経験に触れながら、「教育とIT融合の可能性」を見いだしたと説明した。さらに同校が進める多様なキャリア教育や、独自に開発した学習アプリを紹介し、「高校は卒業を目的とする所ではなく、誰もが自分を伸ばす学びを得る所だ」と語った。