わいせつ不祥事許さない 神奈川県教委が懲戒指針改正

教職員によるわいせつ不祥事が減らない現状を受け、神奈川県教委は11月27日までに懲戒処分の指針を改定した。児童生徒に対するわいせつ行為やセクシュアルハラスメントの処分決定には特に厳しい姿勢で臨んでいる旨を明示し、全教職員への周知と抑止を図る。

指針の改正箇所は冒頭の基本事項。教職員は高い倫理観を求められる職であり、それだけに不祥事に対してはより厳しい姿勢を示すという内容を新たに盛り込んだ。特に児童生徒に対するわいせつ行為やセクシュアルハラスメントについては「信頼を根底から裏切るあるまじき行為であり、児童生徒や保護者をはじめ、社会に与える影響は計り知れず、決して許されるものではない」と強く訴えている。

昨年度の教職員による不祥事(24件)のうち、わいせつ事案で懲戒処分を受けたのは7件。今年度(11月時点)は10件中6件と全体数は減少傾向にあるものの、わいせつ事案はすでに昨年度に迫る件数となっている。

わいせつ行為による不祥事については桐谷次郎県教育長の「できることは全て実施する」方針の下、処分量定の厳格化に加えて▽教員養成大学への防止対策協力依頼▽主に20代教員を対象とした啓発リーフレットの作成・配布▽各校長によるリーフレットを活用した教員面談――などの対策を行ってきたが、現時点で効果が出ているとは言いがたい状況にある。

指針改正は9月の県議会本会議の質問において提案がなされ、さらなる意識啓発を推進する目的で実施に至った。県教委は指針改正に関して「教職員が持つべき倫理観と、わいせつ事案に対する厳しい姿勢を示すことで周知と抑止を狙う」としている。