働き方改革の課題くっきり 浜松の移動教委、増員なく

浜松市教委の移動教育委員会「語り合おう!はままつの教育」が11月26日、市立積志小学校であった。花井和徳教育長と教育委員が同校教職員ら約40人と「教職員の働き方改革」について意見を交わし、教育現場の実態と今後の課題に対して相互理解を深めた。

移動教委は3グループに分かれ、少人数で意見交換した。教職員側が求めた教員数増加の要望に対し、教育委員側は「予算上難しい」と回答。さらに「人的配置以外の手立てで、業務量を減らすなどの案を出してもらいたい」と提案し、やりとりが平行線をたどる一幕もあった。

教職員の負担軽減のために市が独自に取り組む「校務アシスタント」の配置事業が取り上げられ、教職員側は「授業を準備したり子供と向き合ったりする時間が取れるようになり、とても助かる」と一定の評価をしたものの、「業務をどこまで頼んでいいのか分からない」との声が上がり、教委事務局がアシスタントの業務範囲を例示することになった。「アシスタントとはいえ、彼らは元教員なので仕事を頼みにくい」「テストの採点基準にばらつきはないか、児童生徒はどこでつまずいているか、教員が確認する必要がある」などの意見も出て、アシスタントがいても業務の軽減は進みにくい事情が示された。

市が今年度から試験的に配置したタイムカードにより、長時間労働の教員が減る一方、他方で時間外勤務をこれまで短く自己申告していた教員の勤務時間が逆に長く記録されるケースがあったと教職員側は明らかにした。

市は18年度末までの目標に▽時間外勤務が月80時間超の教職員数を10%削減▽ワークライフバランスの実現▽タイムマネジメントを意識した勤務の実施――を掲げ、タイムカードや校務アシスタントを独自に導入した。タイムカードはまず8校程度に試験設置。有効性が確認できれば、設置校を拡大する。校務アシスタントは学習プリントの印刷や授業準備を補助し、25学級以上の小学校、20学級以上の中学校が配置対象になっている。

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