金農ナインらに県民栄誉章 秋田、「希望ありがとう」

県民栄誉章顕彰式で子供たちから記念品を受け取る金足農業野球部員ら(秋田県提供)

夏の全国高校野球選手権大会で、秋田県勢として103年ぶりに準優勝した県立金足農業高校野球部に秋田県県民栄誉章を授与する顕彰式が11月28日、秋田市の市文化会館で開かれた。式の一般参加には県内外から1万人を超す応募があり、13倍近い倍率の抽選で選ばれた約800人が選手らを祝福した。

選手はユニホーム姿で式の壇上に上がった。佐竹敬久知事は「逆境でも自分たちのプレーを貫き、広く県民に夢と明るい希望を与えた。県の基幹産業である農業のイメージアップにも貢献した」と健闘をたたえ、渡辺勉校長に表彰状を手渡し、久米信彦部長の首に記念メダルを掛けた。野球部の3年生にはレプリカメダルが贈られた。

渡辺校長は「選手交代もなく地区大会から甲子園の決勝戦まで進んだのは奇跡としか言いようがない。最高の平成最後の夏になった」とあいさつ。中泉一豊監督は甲子園の熱戦についてスライドショーを用いて解説し、準々決勝で選手が逆転サヨナラの生還を果たした際には「人生で初めてガッツポーズした」と打ち明けた。北海道日本ハムファイターズに入団する吉田輝星投手は「声援が力になった。後輩たちに負けないよう、北海道から熱いニュースを送りたい」と語った。

翌29日は、秋田市が同校野球部を表彰する「秋田ふるさと市民賞」の式典が市役所であり、吉田投手ら7人が出席した。約1200人の応募者から抽選で選ばれた130人が見守る中、穂積志市長は「3カ月たってなお、熱気は冷めることがない。冬にグラウンドが使えない中、地道に練習に取り組み、市内の同じ環境の学校に大きな希望を与えた」と述べ、記念品に甲子園の土を入れる野球ボール型のボトルを選手全員へ贈った。