
プログラミングは現代の砂場遊び――。東京都小金井市立前原小(松田孝校長)が11月30日、プログラミングの公開授業を開催した。1~5年生の各学級がプログラミング専用パソコン「IchigoJam(イチゴジャム)」を使って、プログラミング学習を繰り広げた。
松田校長は、授業後の講演で「プログラミング学習は、新しい『学び』の実現に向けた最高のトリガー。教員が一方的に教えるのではなく、児童は自身の体験からさまざまな気付きを得る。砂遊びのように楽しんで取り組むべきだ」と呼び掛けた。
2年生の公開授業では、人が乗れる小型車「Radish(ラディッシュ)」をプログラミングで運転。児童はタブレット上で「止まれ」や「右に回る」などのカトラリーカードを組み合わせ、クラスメートが乗ったラディッシュを操作した。設定したゴールまでスムーズに車が動くと、児童たちから歓声が上がった。

3年生はテキストプログラミングの授業を公開した。初めてタイピングに挑戦し、複雑なプログラミング言語を入力してロボットを動かした。慣れないシフトキーを使ったキーボード入力の場面や、設定通りにロボットが動かなかったときは、児童同士で教え合いながら問題を解決した。
前原小はプログラミングを新しい表現メディアと捉え、実践的な授業カリキュラムを作り上げている。3学期には、学年の枠を超えた習熟度別クラスの授業や、プログラミングを使った宝探しゲームの企画を構想中だ。