経済的に子の大学進学無理 宮城・石巻の困窮世帯調査

子供に大学以上の教育を受けさせることに対する保護者の回答(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの調査結果より)

国際NGOのセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが12月4日発表した調査結果によると、東日本大震災で被災し、経済的に困難な状況にある高校生の子供を持つ保護者の53.1%が、経済的な理由から大学以上の教育を子供に受けさせられないと回答していた。

調査は今年7~8月、宮城県石巻市で経済的に困窮する高校生のいる世帯で、高校生1人につき5万円を支給する同団体の給付型奨学金を受けた411世帯を対象に実施。高校生449人、保護者407人から回答を得た。

それによると、経済的な理由でできない体験や学習を保護者に聞いたところ▽1年に1回程度の家族旅行 75.2%▽子供の習い事 67.8%▽子供の学習塾、65.6%――が挙がった。

保護者の23.8%が子供の高校就学を続けられない可能性があると答え、高校生の12.0%が経済的な理由で学校をやめたくなるほど悩んだことがあると回答した。高校卒業後の進路では、高校生の26.1%が「進学したいが、経済的に不安がある」とし、進学したくない高校生のうち41.7%が経済的な理由から卒業後すぐに就職したいと答えた。