順天堂大が不正入試認める 女子差別で48人追加合格

順天堂大学は12月10日、記者会見を開き、2017・18年度の医学部入試で女子や浪人回数の多い受験生165人を不適切に不合格にしていたと発表した。このうち2次試験で不合格となった48人を追加合格する。

新井一学長は「受験生、保護者、関係者に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしました。深くおわびを申し上げます」と謝罪した。不適切な入試は少なくとも08年度から続いていたと認める一方で、17年度以前の受験生には対応しない方針を示した。

大学が設置した第三者委員会の調査によると、1次試験では上位200位以下の女子や多浪生を一律に減点し、2次試験の合格者を決めていた。さらに2次試験の面接で女子の合格ラインを男子よりも高く設定し、女子の合格者を少なくしていた。

不正入試の実施で1次試験を通過できなかったのは17年度が52人、18年度が65人の計117人だった。2次試験で不合格になったのは、17年度が24人(全員女子)、18年度は24人(うち男子1人)の計48人だった。2次試験の不合格者48人全員を追加合格にし、1次試験の対象者は入学検定料の返還に応じる。

大学側は女子を不利に扱った理由について「女子寮の収容人数が少ない」「女子は男子より精神的な成熟が早く、受験時はコミュニケーション能力が高い傾向にあるが、入学後はその差が解消される」などの点を挙げたが、第三者委員会は「合理的な理由にならない」と一蹴した。

追加合格となる48人には、12月28日までに入学の意思を確認し、その上で19年度入試の定員数を決める。