性的マイノリティー尊重を 学生支援機構が啓発資料

性的マイノリティーへの理解増進をまとめた啓発資料

日本学生支援機構は12月11日、LGBTなどの性的マイノリティーの学生への理解増進を目的とした大学教職員向けの啓発資料を作成した。学生生活を送る性的マイノリティーの学生に対する授業での配慮や必要な支援、性別情報の取り扱い上の注意点などをまとめている。

資料は、大学が性的マイノリティーの対応について基本理念を定め、組織的に対応するよう求めている。授業や学生生活では▽名簿に戸籍名ではなく自認する性に基づく通称名を記載し、性別はできる限り無記載とする▽更衣や用具で男女別の要素がある場合には、履修登録前に十分なアナウンスを実施し、更衣室の使用や学生の呼称は当事者の要望を踏まえて対応する▽健康診断の際は身体計測や内科検診の個別受診、レントゲン撮影を他の学生がいない時間帯に受けられるようにする――などの具体的な配慮事項を例示した。

当事者の意思によらない性的指向や性自認に関わる情報の暴露(アウティング)には厳正な態度で臨み、情報は当事者の意思に沿う形で慎重に扱うことを求めた。

進学する人には、大学でどのような支援が可能なのかを入学案内などで明示し、当事者が希望すれば、高校で受けていた支援の情報を引き継ぐなど、高校との連携協力が重要になると指摘している。