医学部入試10大学が不適切 文科省が調査まとめを公表

受験生の立場に立った対応を大学側に求めた柴山文科相=12月14日午前11時すぎ、文科省、板井海奈撮影

大学医学部の不正入試問題で、文科省は12月14日、全国81大学の医学部を対象に実施した緊急調査の最終まとめを公表した。女子や浪人生を不利に扱ったり、特定の受験生を優遇したりするなどしていた10校について、「不適切」または「不適切な可能性が高い」と指摘した。

柴山昌彦文科相は同日の閣議後記者会見で「非のない受験生に影響が生じていることは大変遺憾。各大学には迅速かつ丁寧な対応をしてほしい」と求め、年明けをめどに他学部を含めた大学入試の共通ルールづくりに向けた議論を始める方針を明かした。

調査は東京医科大学の不正入試が明るみになったのを機に、8月から書面と訪問で実施。不適切な運用が疑われる場合は自主的な公表を求め、該当する全大学が12日までに不正の事実を明らかにした。

文科省が不適切だと認定したのは▽神戸大▽岩手医科大▽東京医科大▽昭和大▽日本大▽順天堂大▽金沢医科大▽北里大▽福岡大――の9大学。いずれも女子や多浪生が不利になる合否判定基準を設けたり、同窓生の子供を優遇したりしていた。

不適切な可能性が高いとしたのは、聖マリアンナ医科大。男女と現役・浪人で大きな点差があると指摘したが、大学側は「高校の調査書などを総合評価した結果」と非を認めていない。文科省は第三者委員会の設置を求めている。

この他、合否結果に実質的な影響を及ぼしてはいないものの、疑惑を招きかねないケースに▽集団面接で年齢や高校卒業後の年数によって班分けしている▽面接評価表に「保護者が同窓生」「保護者が教員」などのコメント記載がある▽同窓会から推薦があった受験者リストを入試委員長に渡している――などがあった。これらに該当した大学は10校以上に上った。

あなたへのお薦め

 
特集