遅れる公立大のICT環境 国研の教職課程大学調査

教職課程の教員が利用できるICT機器(報告書より抜粋)

教職課程のある大学のうち公立大学は、国立や私立と比べて電子黒板やタブレットPC、デジタル教科書などの整備が遅れていることが、国立教育政策研究所が12月14日に公表した調査報告書で分かった。大学教員に対するアクティブ・ラーニングの視点を踏まえたICT活用の研修も公立大学では少なかった。

調査は、大学の教職課程におけるICTの環境整備や活用状況などについて2016年11~12月、教職課程を設置する全国の大学、短大など850機関を対象に実施し、578機関から回答を得た。

調査報告書によると、教職課程の講義で担当教員が利用できるICT機器の平均台数・ライセンス数は▽電子黒板 3.41▽プロジェクター 42.44▽大型モニター 8.07▽実物投影機 23.01▽ノートPC 42.96▽タブレットPC(キーボードあり) 8.53▽同(キーボードなし) 18.54▽デジタル教科書 1.23――だった。大学の規模が異なるため単純比較はできないものの、公立大学は▽電子黒板 1.72▽プロジェクター 27.52▽大型モニター 4.42▽実物投影機 14.16▽ノートPC 24.70▽タブレットPC(キーボードあり) 0.64▽同(キーボードなし) 7.59▽デジタル教科書 0.49――で、全てのICT機器で平均を大きく下回っていた。

大学教員を対象にアクティブ・ラーニングの視点を踏まえたICT活用の研修を年に1回以上実施している割合は▽国立 40.9%▽公立 16.3%▽私立 31.5%――だった。情報モラルや情報セキュリティーに関する研修は▽国立 84.8%▽公立 55.8%▽私立 24.4%――で、私立大学で低かった。ICT支援員や情報部門の随時対応など、サポート体制を整備している割合は▽国立 54.5%▽公立 44.2%▽私立 56.0%――だった。

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