観点別評価の入試活用促す WGが論点整理案固める

論点整理案をとりまとめた学習評価WG第12回会合=12月17日午前10時すぎ、文科省、藤井孝良撮影

新学習指導要領における評価の在り方を議論している中教審初中教育分科会の「児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ」は12月17日、第12回会合を開き、論点整理案を固めた。前回会合まで結論を保留していた評定の扱いについては、従来通り指導要録に位置付ける一方、入試への観点別評価の活用を促すことで決着した。論点整理案はパブリックコメントを実施した上で、2019年1月の中教審教育課程部会で最終報告としてとりまとめる見通し。

WGの論点整理案によると、小学校高学年で3段階、中学・高校で5段階の数値で観点別評価を総括的に捉える評定は、引き続き指導要録に位置付ける。児童生徒にとってどの教科に課題があるかを含め、教育課程全体を見渡した学習状況の把握や指導、学習改善に生かすことができる上、高校入試や大学入試で利用されている実情も踏まえた。

一方で、評定は絶対評価であることが児童生徒や保護者に浸透しておらず、学校内の相対的な位置付けに関心が集中し、評定の本来の役割が十分発揮されていない状況があるとして、指導要録の様式を改善し、観点別評価と評定の両方の活用を促した。

高校入試や大学入試で用いられる調査書に観点別評価を記載し、入試で活用することも考えられるとし、例えば、高校側が生徒の志望大学のアドミッション・ポリシーに合わせて「思考・判断・表現」を重視した評定を算出することなどもできるとした。

WG主査の市川伸一・東京大学教授は「WGでは評定を残すかどうかで激しい議論があった。評定は結果的に残すが、だからといってこれまで通り評定にばかり目を奪われてはいけない。観点別評価に関する保護者への理解や入試での活用など、観点別評価が生かされるような使われ方をしてほしい」と述べた。