文教関係に4兆2348億円 文科省、19年度予算案公表

文教関係の予算案

文科省は12月21日、2019年度予算案を公表した。予算総額は5兆5287億円に上り、前年度比4.4%(2349億円)増となった。そのうち、文教関係予算は4兆2348億円で2093億円の増加となった。学校における働き方改革を推進するため、教職員定数の改善や外部人材の拡充、学校施設の耐震化、特別支援教育を充実する。Society5.0に向けた人材育成では、複数の新規事業に着手する。

働き方改革や複雑化・困難化する教育課題に対応するため、1456人分の教職員定数を改善する。小学校の英語専科教員に1000人、中学校の生徒指導体制の強化に50人、改正義務標準法による基礎定数化への対応で246人、貧困などに起因する学力課題の解消に50人などを充てる。スクール・サポート・スタッフの配置に14億円(前年度比2億円増)を計上し、3600人まで増やす。中学校の部活動指導員の配置に10億円(同5億円増)を盛り込み、前年度の倍となる9000人にする。

いじめや不登校の早期発見・対応のために66億9000万円(同5億4600万円増)を計上した。19年度で全公立小中学校にスクールカウンセラーを、全中学校区にスクールソーシャルワーカーを配置する。

特別支援教育では、医療的ケアのための看護師を1800人(同300人増)配置する。学校と福祉機関の連携支援事業、発達障害に関する教員・支援人材の専門性向上に関する検討会議の設置、高校段階における入院生徒に対する教育保障体制整備事業を新規に手掛ける。

外国人の受け入れ拡大に対応した日本語教育・外国人児童生徒の教育拡充に13億5300万円(同8億6700万円増)を盛り込んだ。地域での日本語教育の総合的な体制づくりの推進や他言語翻訳システムなどICTを活用した支援、外国人高校生に対するキャリア教育の充実を新規事業で展開する。

Society5.0に向けた人材育成では、新規事業に▽新時代の学びにおける先端技術導入実証研究▽WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援▽地域との協働による高校教育改革推進――を盛り込んだ。