若手職員が文科省改革提言 タスクフォースが報告書

タスクフォースによるビジョン・ミッションステートメント(基本方針)案

文科省の局長級の幹部職員の逮捕・起訴をきっかけに、若手職員を中心に省の改革案を検討していた「文科省未来検討タスクフォース」は12月25日、提言内容をまとめた報告書を柴山昌彦文科相に提出した。報告書は、省改革を担う恒常的な専属組織の設置や課長補佐級以上の職員への360度評価(多面観察)の実施を求めた。

タスクフォースは8月に設置された。省内の公募で集まった課長級から係員級までの173人から成り、4回にわたる会合やテーマ別分科会で提言内容を検討してきた。

報告書は、文科省の抱える課題に①責任感・当事者意識の欠如②内外の権威者に対して必要以上に気配りする組織風土③硬直化した人事慣行や縦割り意識などによる省としての統一感の欠如――があると指摘。職員の在り方やビジョン・ミッションステートメント(基本方針)の策定を提案した。

組織体制については▽コンプライアンス・省改革を担う専属組織の設置▽職階に応じて求められる能力の明確化▽ロールプレーを取り入れた倫理研修▽局長級以下課長補佐級以上の職員を対象とした360度評価の実施▽意欲と知識・経験のある職員が組織横断的に参画する「公募型プロジェクトチーム」制度の創設▽事務次官による「文科省改善改革宣言」の公表――を求めた。

柴山昌彦文科相は25日の閣議後記者会見で「意欲ある提案をしっかりと受け止め、文科省創生実行本部の議論に反映させる。改革の実現に向けて可能なものから取り組んでいく」と意欲を示した。