国語記述式の試行調査公表 大学が個別試験で利用可能

試行調査のために大学入試センターが作成した記述式問題

大学入試センターは12月27日、希望する大学が個別試験の出題・採点に利用できる同センター作成の国語記述式問題の試行調査結果を公表した。調査に参加した大学からは「問題作成の負担軽減につながる」「解答例を複数提示してほしい」などの意見が出された。

試行調査は5~6月、全国の国立9大学の大学1年生113人が参加して実施された。大学入試センターは問題と正答例、正答条件例、配点例を大学側に提供し、大学はそれらを参考に、独自に採点した。

調査に用いた問題は、80分の試験時間で解く二つの大問で、大問1は、一つの論理的な文章を読んだ後、60字、50字、250~300字で解答する記述式問題3題で構成された。大問2は、二つの論理的な文章を読んだ後、選択問題1題と、70字と300字でそれぞれ解答する記述式問題2題の計3題から成っている。

大学入試センターの正答例・正答条件例を用いた大学は8大学で、配点例を用いたのは7大学だった。それ以外の大学では独自に正答例や準正答例を追加したり、独自の配点例を設定したりした。正答例・正答条件例を用いた8大学は、提供された正答例や正答条件例を基に、正答の条件を満たす判断のポイントや字数超過、誤字、論理的なつながりが不適切な場合の考え方などの採点基準を各自で作成していた。

大学からは「解答の書き方についてもう少し詳しい説明があった方がよい」「解答例を複数提示してほしい」「問題作成の負担軽減につながる」などの意見が寄せられ、試験時間について「やや短い」「短い」と答えたのは合わせて4大学だった。

大学入試センターは試行調査を基に同一日程、同一開始時刻による実施を前提に、導入に向けた運用方法を検討する方針。

文科省が17年にまとめた「大学入学共通テスト実施方針」は、希望する大学が個別試験の出題・採点に利用できる大学入試センター提供の記述式問題導入を検討するとしており、試行調査はこの指針を受けて実施された。

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