プレテストの分析結果公表 数学と理科の一部に課題

プレテストの分析結果を説明する大学入試センター職員=12月25日午後2時すぎ、文科省、藤井孝良撮影

大学入試センターは12月27日、大学入学共通テストに備えた2018年度試行調査(プレテスト)のマーク式問題の分析結果を公表した。大学入試センターが出題時に想定していた「平均正答率5割程度以上」の科目は、全19科目のうち14科目だった。一方、数学の他、理科の大半の科目で平均正答率が5割を切り、課題が残った。

18年度プレテストは11月10~11日、高校2・3年生を対象に実施し、6万8409人が参加した。実際の共通テストを想定し、大学を試験会場にして実施した。「国語」と「数学Ⅰ・A」では一部に記述式問題が出題された。

記述式問題を除く各科目の平均正答率は▽国語 46.9%▽数学Ⅰ・A 34.5%▽数学Ⅱ・B 44.9%▽世界史B 59.2%▽日本史B 53.6%▽地理B 60.0%▽現代社会 51.8%▽倫理 52.3%▽政治・経済 49.6%▽物理基礎 53.6%▽化学基礎 49.2%▽生物基礎 47.5%▽地学基礎 57.5%▽物理 38.9%▽化学 51.0%▽生物 32.6%▽地学 42.7%▽英語(筆記) 56.4%▽英語(リスニング) 59.1%――だった。

平均正答率が5割を下回った数学の2科目について、大学入試センターは全ての問題で数学的な問題発見・解決の全過程を重視したことにより、認知的な負荷が高かったと分析。問題発見・解決の一部の過程に着目した問題や知識の理解・思考過程を段階的に問う問題など、題材の工夫について検証が必要だと指摘した。

理科のうち、「生物」と「地学」については、データの意味を捉えずに教科書で見たことのある形状のグラフを反射的に選択していたり、調査の経験があれば対応できるはずの問題に対応できなかったりするなど、実験・観察・調査の結果を基に考察する学習経験の不足が平均正答率の低さにつながっている可能性があると示した。

大学入試センターは今年度内にプレテストの実施結果報告書を公表し、来年度初めには各教科・科目の出題の狙いや実施方法を通知する予定。