教育大2校の企画展示開く 文科省、学校生活の手引も

日本の学校教育を外国語で解説したガイドブックが展示されている=1月7日、午後4時すぎ、文科省、藤井孝良撮影

文科省2階エントランスで、奈良教育大学と愛知教育大学の企画展示が開催されている。いずれも2月8日まで。奈良教育大学は小学校低学年向けに開発した子供用包丁を、愛知教育大学は外国人児童生徒らの母語で書かれた学校生活のガイドブックなどを紹介し、教育大学ならではの研究成果を披露している。

家庭科教育が専門の鈴木洋子・奈良教育大学教授は、調理を中心とした食育を小学校低学年から推進するため、児童の手指の大きさと把持力に応じた包丁を開発。さまざまな条件で実験を重ねた結果、全長22センチ、刃渡り11センチ程度と小ぶりながらも100グラム程度の重さがあり、従来の包丁よりも柄を太くした。これらの工夫により、刃物の扱いに不慣れな児童でも安全で効率よく包丁の技能を習得させられるようになった。

外国人児童生徒が最も多い愛知県にある愛知教育大学は、近隣の自治体と連携し、外国人児童生徒への支援を目的としたボランティア学生の派遣や教員研修を手掛け、2017年度入学者から外国人児童生徒支援教育科目の必修化などに取り組んでいる。給食や運動会、PTA活動など、外国の学校では一般的ではない日本の学校の教育活動について、外国人の保護者らが学べるように英語、中国語、スペイン語、タガログ語で解説したガイドブックを作成した。この他、藤田医科大学と連携した教員向けの食物アレルギーへの対応プログラムや、愛知教育大学の食育キャラクター「しょくまるファイブ」を活用したカンボジアでの実践を紹介している。