子供の意見保障に課題も 専門委が児相強化案了承

厚労省の社会保障審議会児童部会社会的養育専門委員会は1月16日、第25回会合を都内で開き、児童相談所の体制強化の在り方を議論していたワーキンググループのとりまとめを了承した。委員からはとりまとめで示された子供の意見表明権を保障する「アドボケイト制度」の具体化に向けた課題を指摘する意見が出た。

とりまとめでは、今後の児相の在り方について▽保護と支援マネジメントの機能分化▽日常的に弁護士や医師と連携できる体制強化▽中核市・特別区における児相設置の促進▽児相職員の体制強化――が盛り込まれた。それらと共に、虐待を受けた子供や要保護児童が意見表明できる場として、各自治体に設置されている児童福祉審議会を活用したり、独立したアドボケイト制度を検討したりすることが提言された。

これに対して、児童養護施設で生活した経験がある子供の支援に取り組むChildren’s Views&Voices副代表の中村みどり委員は意見書を提出。それによると、現状の児童福祉審議会は構成員の選定や開催頻度に関する基準がなく、自治体によって運営実態に差があるため、子供の意思表示を聴取する場として機能していないと指摘。中村委員は「第三者的な委員構成としたり、子供の意見聴取の機会を分けて設けたり、子供の最善の利益に立って、現状の審議会を改善する必要がある」と述べた。