言葉で選手奮い立たせる 青学大・原監督が講演

指導者の在り方を語る原監督=1月15日午後2時、東京都文京区の東京大学、板井海奈撮影

「言葉遊び」しながら、若者の内面の力を引き出してほしい――。青山学院大学陸上競技部・長距離ブロック監督の原晋氏が1月15日、東京都文京区の東京大学で開かれた「2018年度文部科学大臣優秀教職員表彰式」に出席し、「箱根駅伝から学ぶリーダー育成」をテーマに講演した。若者の力を引き出すコツや、チームを指揮する指導者の在り方を語った。

「部員が120%の力を出すために、指導者は彼らの心の扉を開き、内面の能力を引き出さなければならない」と原監督は話し、日常的なコミュニケーションの大切さを説いた。「私が一方的に仕切るのではなく、部員たちの思いや言葉をまず受け取る。彼らと会話する、『言葉遊び』を習慣化している」と明かした。

部員との会話は「否定から入らないよう心掛けている」と述べ、「最近の若者は、『何を言っているんだ』『若いくせに』なんて言葉を一度でも掛けてしまうと、二度と話してくれなくなる。自分の発言が迷惑だ、嫌われるのだと感じ、組織の中で発言しなくなる」と補足した。

5連覇を逃し2位に終わった正月の第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のエピソードも披露。6位に沈んだ往路終了後に部員からねぎらいの言葉を掛けられ、「病んでいる場合ではないと気持ちを切り替え、復路に向けて『平成の大逆転だ』と選手らを鼓舞した。指揮官が『やる』と言わなければ組織は動かないし、テンションも上がらないと改めて感じた」と言葉に熱を込めた。