キャリア教育の推進を表彰 文科、経産、厚労3省がシンポ

文科大臣表彰を受けた高知県立山田高校=1月18日午後1時20分、東京都渋谷区、小松亜由子撮影

文科、経産、厚労3省の主催による「平成30年度キャリア教育推進連携シンポジウム」が1月18日、都内で開催された。学校、家庭、地域、産業界が一体となってキャリア教育推進の機運を高めるのが狙い。表彰式と事例発表があり、教員ら約300人が参加した。

第12回「キャリア教育優良教育委員会、学校およびPTA団体等文科大臣表彰」は、各都道府県・政令市教委の推薦に基づき、12市町村教委、小・中・高・特別支援学校100校、PTAなど10団体がそれぞれ受賞した。そのうち代表として、▽地域に密着した六次化商品「十文字スイーツ」を開発し、パッケージデザインや販売も児童が手掛けた秋田県横手市立十文字第一小学校▽礼節指導を目的とした「立腰教育」を幼・保・小と連携して実施する佐賀県武雄市立山内中学校▽生徒が発案した「防災食堂」での非常食の提供と防災意識の啓発、地元企業のCM制作を通じた地域経済の活性化など、地域の課題に即した学びを展開する高知県立山田高校――の3校が表彰された。

「キャリア教育推進連携表彰」で最優秀賞を受賞した福井市=1月18日午後4時、東京都渋谷区、小松亜由子撮影

文科、経産両省が共同で表彰する第8回「キャリア教育推進連携表彰」の最優秀賞は、市教委が中心となって企業や商工会議所と学校をつなぎ、実践的な体験学習や探究活動を市内の全小・中学校で実施した福井市キャリア教育連絡協議会に授与された。

審査委員長を務めた東京工業大学・益一哉学長は同協議会の取り組みについて「参加団体の層の厚さが高く評価された」と講評し、「取り組みの継続性に感服した」と述べた。

事例発表は、文科大臣表彰を受けた宮城県松島高校が「地域との連携によるふるさとの再生・発展」をテーマに展開する独自の活動を取り上げた。宿泊を伴うバスツアー「松高おもてなしツアー」や、外国人観光客を案内する「松島ふれあいウォーク」、産業界・行政と連携して観光商品の開発を話し合う「松島フォーラム」について紹介した。

キャリア教育推進連携表彰の優秀賞を受賞した「肢体不自由特別支援学校における、『遠隔職場実習』『キャリア教育の出前授業』」は、OKIワークウェル(本社・東京)と特別支援学校15校が重度障害の生徒を対象に取り組むパソコン活用のテレワーク、ビデオ通話による面接体験、ICT機器を通じた遠隔社会見学について、同社と東京都立光明学園、保護者が発表した。

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