いじめ苦に無理心中? 仙台、遺族の父調査求める

女児がいじめに悩む心境を書いたメモ(全国自死遺族連絡会提供)

仙台市内の住宅で2018年11月、母親が小学2年の長女(8)と無理心中したとみられる事件があり、長女の父親が1月21日、2人が死亡したのは長女が通っていた公立学校でのいじめが原因だと訴え、第三者委員会による速やかな調査を求める要望書を郡和子市長、佐々木洋教育長宛てに提出した。父親は1月19日に記者会見し、長女は1年生の頃からいじめを受けており、母親が学校や市教委に相談したが適切な対応がなかったと指摘した。

要望書を受け取った佐々木教育長は「今回の事案を重く受け止めている」と述べた。市教委は取材に対し「学校対応記録の確認や教職員の聞き取り調査を校内で進めている。しっかりと調査し、事実関係の把握に努める」と語った。

父親が会見で明らかにしたところによると、長女は1年生だった18月3月ごろから、集団登校を共にする同級生の女子児童2人に無視されたり、置き去りにされたりするなどの仲間はずれを受けた。母親が5月に学校に相談したことから、いじめはいったん収まったものの、その後、いじめが再発し、長女は7月ごろから腹痛や頭痛で通院を始めた。

担当医が「登校が原因だ」とする見解を書面にまとめたのに対し、校長は「30分だけでも登校させてほしい」と毎朝電話で促し、長女は校長室へ登校するようになった。夏休み終了直前の8月24日には「しにたいよ」「いじめられてなにもいいことないよ」との手紙を両親に書いた。

両親が学校に相談するたび、校長は「いじめはあった。マニュアルに沿って対応する」と説明した。市教委にも相談したところ「相手が認めないと解決できない」と言われたという。父親は「学校は『もうちょっと待ってください』の繰り返しだった。何度もしつこく(対応を)お願いした」「学校や市教委にさじを投げられ、(私たち家族は)絶望した」と述べた。

母親と長女の2人は18年11月29日、自宅で死亡しているところを父親が発見した。宮城県警泉署は現場の状況から、母親が長女の首を絞めた後に自殺した可能性があるとみて調べている。