子供の貧困対策でフォーラム 地域と企業の連携促進

講演する元ソニー会長の出井氏=1月25日午後2時すぎ、東京都千代田区、板井海奈撮影

内閣府主催の「子供の貧困対策マッチングフォーラム in 東京」が1月25日、都内で開催された。子供を貧困から救済するため、学校や企業、自治体が一丸となることをテーマに、講演やパネルディスカッションが行われ、企業やNPO法人関係者ら約100人が参加した。

講演した元ソニー会長の出井伸之氏は、貧困家庭をテーマにした映画『万引き家族』を挙げ、「この映画は『見えない人々(Invisible People)』にスポットを当て、海外でも評価された。見えづらいからといって子供の貧困から目を背けるのは、私たちの未来を見ないことと一緒だ」と呼び掛けた。

パネルディスカッションではNPO法人フェアスタートサポートが実施する、児童養護施設の子供らへの就労支援や、東京都文京区が企業やNPO法人と共同で実施する「こども宅食」の取り組みが紹介された。

フェアスタートサポートの永岡鉄平代表は、児童養護施設を卒業した若者は「社会性」を養う機会に恵まれず、就職できても高い確率でワーキングプアに陥る現状を説明。それを踏まえ中高生から会社見学やインターンの場を設け、中小企業と児童養護施設をマッチングし、計84人の若者の就職をコーディネートした事例を報告した。

「子供の貧困対策マッチングフォーラム」は2~3月にかけて、岩手や山口、愛知の各県でも開催される。詳しいスケジュールは内閣府のホームページから確認できる。