全学部の入試が対象 公正確保で文科省が有識者会議

有識者会議の設置を発表する柴山文科相

一部の大学の医学部で不適切な入試が実施されていたことを受け、文科省は1月29日、全学部・学科を対象に、大学入試の公正確保の在り方を検討する有識者会議を設置すると発表した。有識者会議は2月5日に初会合を開き、今春までに提言をまとめる。柴山昌彦文科相は、提言内容を2020年度の大学入試から適用する考えを示した。

有識者会議では、公正な大学入試の在り方をはじめ、募集要項の記載内容と受験生への情報提供、出願、試験、合否判定での留意事項について検討し、文科省が各大学に通知する「大学入学者選抜実施要項」の改善に向けた提言をまとめる。

メンバーは岡本和夫・大学改革支援・学位授与機構顧問、笹のぶえ・東京都立三田高校校長、潮見佳男・京都大学副学長ら、大学関係者を中心とする11人。

初会合では、医学部の不適切入試を受けて規範を作成した全国医学部長病院長会議にヒアリングをし、第2回以降は、他学部・学科の入試状況や海外の大学入試の事例を踏まえて、大学入試の公正確保に向けた方針を協議する予定。

1月29日の閣議後定例会見で、柴山文科相は「入試は公正かつ妥当な方法によって行うとされているが、その基準について文科省としての考え方を示してこなかった。全ての学部・学科の入試で公正性を確保するための共通ルールを示す必要がある」と有識者会議の目的を説明した。