新学習指導要領は小説軽視 国語で文藝家協会が声明

日本文藝家協会(出久根達郎理事長)は1月30日までに、高校の新学習指導要領における国語の科目構成について、小説軽視を懸念する声明を発表した。声明は1月24日付。大学入学共通テストでも実用的な文章を正確に早く読むことが重視されているとし、作家や出版社も交えた議論の場を設ける考えを表明した。

声明によると、科目構成が大きく変わる国語では、選択科目として「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」が設けられるが、多くの高校生が「論理国語」と「古典探究」を履修すると指摘。作家や有識者からも、近代文学を扱う時間が減るのではないかと危惧する声が上がっているとした。

大学入学共通テストのプレテストでも、規約や契約書といった、これまでにない実用的な文章による出題が目立ち、「実用文を読み、情報処理の正確さ、速さを競うための設問といった印象」だとした。

同協会では、こうした懸念を踏まえ、新学習指導要領における国語教育の在り方について、作家や出版社、有識者、教師によるオープンな議論の場を設けるとした。