分身ロボットを本格導入 病気療養中の遠隔教育に、鳥取

「オリヒメ」を導入した授業風景=「つなぐプロジェクト」提供

鳥取県教委は2月5日までに、2019年度から分身ロボット「オリヒメ」を導入した遠隔教育に本腰を入れ、病気療養中の児童生徒が病室や自宅にいながら学校の授業に参加できる環境を整備すると発表した。拠点となる県内の特別支援学校2校に計8台を配備し、他校や、自宅学習する子供に貸し出す。

「オリヒメ」はカメラやマイク、スピーカーが内蔵された分身ロボットで、手を挙げたり、うなずいたりなどの動作をタブレット端末で遠隔操作でき、「オリヒメ」の周囲にいる人と会話することも可能。

県教委では17年度より「オリヒメ」の実証事業を継続的に実施ししており、想定以上の成果があったことを受け、本格導入に乗り出した。従来であれば1人で学習することが多い病気療養中の児童生徒が集団学習を疑似体験することで、モチベーションにつながっているという。授業だけでなく、入学式や始業式など学校行事での活用も期待できる。

県教委特別支援教育課は「子供たちはオリヒメを活用してクラスメートとやり取りでき、教室とつながっていると実感して、いきいきと学習している。長期欠席から、スムーズに復帰できる効果もあるようだ」と話す。

文科省は今年9月、病気療養中の小・中学生が遠隔教育を受けた場合、出席扱いとする方針を定めた。それを踏まえ、県教委の担当者は「評価の在り方」を課題に挙げ、「分身ロボットがある授業展開や、遠隔授業を受けた児童生徒の評価方法を検討していかなければならない」と述べた。