課題は「指導の効果の把握」 小学校道徳で研究大会

全国小学校道徳教育研究会の研究発表大会

全国小学校道徳教育研究会の研究発表大会が2月8日、東京都台東区立蔵前小学校で開かれた。大会テーマは「自己の生き方についての考えを深め、共によりよく生きる児童を育む道徳教育」。教員ら約500人が参加し、研究発表や授業公開、浅見哲也・文科省初中局教科調査官による講演が行われた。

会長の針谷玲子・蔵前小学校長はあいさつで「2019年は『特別の教科・道徳』のスタートの年。わが国の道徳教育は、1958年に『道徳の時間』が始まって以来の大きな転換期を迎えている」とし、「教科化元年の年に『評価はどうしたらいいか』『授業をどう進めたらいいか』と悩む教員は多い。この研究会を通じて、道徳の授業の楽しさや特質を伝えてほしい」と呼び掛けた。

講演する浅見哲也・文科省初中局教科調査官

浅見哲也・文科省初中局教科調査官は「道徳科元年のその先にあるもの」をテーマに講演。教育活動全体を通じて展開する道徳教育では、目指す子供像の育成に向け、関連の深い教科や学校行事を学年ごとに洗い出すことが重要だとし、これからの道徳教育には▽カリキュラム・マネジメントの充実▽学校の組織力▽校長のリーダーシップ――が不可欠だと強調した。

道徳教育や「心の教育」で教委から研究指定を受けた、小学校98校から回答を得たアンケート結果も公表された。「道徳教育の推進にあたり、どのような課題があるか」と尋ねた問いでは、「指導の効果を把握することが難しい」が最多の48%、次いで「準備や指導の時間が確保しにくい」「評価の方法についての理解が不十分」がそれぞれ42%だった。