「障害のある子にも、ちゃんと評価を伝える」 特支で公開研

タブレット端末を活用した「特設自立活動」

肢体不自由と病弱の教育部門を併置する東京都世田谷区の都立光明学園(田村康二朗校長、児童生徒213人)で2月8日、同校の「全国公開研究会」が開かれ、教育関係者ら約200人が参加した。授業やポスター発表、講演を通じて、先進的な特別支援教育に取り組む同校の実践知が公開された。

公開授業では各クラスで、児童生徒の障害に合わせた自立活動や教科学習が行われた。パラリンピックの種目でもあるボッチャを、生徒に合わせた独自ルールで教員と生徒が楽しむ「レクリエーションボッチャ」や、児童の身体特性に応じた運動器具、プログラムを用意し、教職員が児童とコミュニケーションをとりながら意欲を高める「特設自立活動」が参加者の関心を集めた。

全体会では、田村校長が同校での取り組みを働き方改革の視点から解説。同校では、15分程度の短時間で教員が授業アイデアを出し合う「授業者支援会議」を推進し、A4判1枚で保護者にも分かるように授業のポイントをまとめた「授業参観ガイド」で、学習指導案を代替させている。

全体会で講演する田村校長

通知表も簡素化を図り、児童生徒が一番伸びた面、最重点事項、諸活動の様子の三つだけに記述内容を絞り、平易な表現を心掛けているという。

田村校長は「通知表を真っ先に読むのは子供だ。小さい文字や漢字ばかりでは読まない。教員は障害のある子供にも、ちゃんと評価を伝えることにこそ注力すべきだ。これまでの学校の常識にとらわれず、現実に合わせて業務をデザインし直さなければならない」と強調した。