いじめをAIで分析し特徴を予測 滋賀県大津市

滋賀県大津市教委は2月8日、市内の小・中学校から報告されたいじめの事例をAI(人工知能)で分析する取り組みを2019年度から開始すると発表した。全国初の試みで、長期化するいじめの特徴や効果的な学校の対応などを予測し、教職員と共有する。

分析するのは13~18年度に市内の小・中学校から報告のあった9千件。被害児童生徒の学年や性別、事案の発生時期や場所などのデータを抽出し、統計学的に解析する。

作業には大学教授など教育研究者が立ち会い、事案が発生した学校の規模や担任の勤続年数など幅広い観点から分析を進める。分析結果をもとに、長期化するいじめの特徴や早期の解決につながった学校の対応などを予測する。

分析結果は、19年度中に取りまとめる方針。リーフレットを作成し教職員に配布するほか、教職員個人のスマートフォンなどから閲覧できるようにする。

市教委は、「今後の学校においては、ベテラン教員の退職や若手教員の増加が見込まれる。経験の少ない教員であっても、いじめの兆候や傾向を把握することで、先々の展開を予測して対処できる一助になるだろう」と期待を寄せる。

同市では2011年10月、いじめを受けた市内の中学校の当時2年生の男子生徒が自殺するという事件が発生。学校や教委の対応が問題視され、大きく報道された。これを契機に、いじめ防止対策推進法制定につながっていく。