いじめ防止訴えるピンクシャツデー 横浜市立小で開催

横浜市立白幡小学校で開催された「ピンクシャツデー2019in神奈川」

「どうすればいじめをなくしていけるか、子供自身に考えてほしい」――。横浜市立白幡小学校(鈴木秀一校長、児童725人)で2月13日、同校とPTAの共催で全校児童を対象にイベント「ピンクシャツデー2019in神奈川」が開かれた。

「ピンクシャツデー」はピンクのシャツを身に着け、いじめ防止を訴えるイベント。カナダで2008年、ピンクのシャツを着て登校したことでいじめられた男子を見た2人の高校生が、放課後ピンクのシャツを75枚買い込み「皆でこれを着ていじめをなくそう」と呼び掛けた。

やがてピンクのシャツを着たり、ピンクの小物を身に着けたりした生徒が校内にあふれ、いじめはなくなったという。新聞報道をきっかけに世界で多くの生徒が賛同し、今では約70カ国に広がった。

アコースティックデュオ「N.U.」と、同校PTAの北原理絵会長(中央)

活動が神奈川県に導入されたのは2018年。きっかけは、NPO法人で子育て支援に取り組む山崎美貴子さんが、原発事故で被災し横浜市立小学校に転校した子供に対するいじめを知ったこと。「大人がいじめ問題に関心を持つべきだ」と神奈川県推進委員会を立ち上げて各方面に支援を要請。Tシャツや物品の提供などで多くの企業が協力し、コンサートや朗読劇、ピンクライトアップなどの開催に至った。

この日、白幡小学校で開催されたイベントは、PTA役員らからの提案で、県内小学校では初の試み。アコースティックデュオ「N.U.」が体育館の舞台に立ち、「ピンクシャツデー」に提供したテーマソング「手をつなごう」など4曲を演奏。曲の合間にはデュオの1人が、いじめを受けた体験に触れながら「何もしないでいじめがなくなるということはない。行動しよう」と呼び掛けた。

最後には児童から自然にアンコールを求める大歓声が起こり、アンコールの「手をつなごう」では手拍子、ダンスで盛り上がった。

同校では12月の人権教育推進月間からこれまで、いじめのない学校づくりについて考えさせる指導を重ねてきた。この日のイベントはそのまとめに当たる。

イベント運営の中心となった同校PTAの北原理絵会長は「『イベントをその日限りのものにしたくない』と学校に相談したら、先生方が一丸となって指導プログラムを作り、当日に向けて歌やダンスを教えてくれた」と述べ、「今後も学校とPTAで力を合わせて、いじめを撲滅していきたい」と語った。