対教師暴力に「不適切な対応」 教諭が府・市を提訴へ

大阪府四條畷市の市立中学校に勤務していた40代の男性教諭が、2013年に起きた対教師暴力に学校が不適切な対応を繰り返したとして、市や府に損害賠償を求めて提訴することが、2月15日までに分かった。

同教諭は、当時13歳だった1年の男子生徒から受けた暴力で、鼻の骨を折るなどの重傷を負ったが、管理職らは救急搬送を要請せず、公務災害の申請も長期間拒んだとしている。

教育新聞の取材に市教委は、生徒の暴力で教諭が鼻を骨折した事実は認めながらも、「さまざまな問い合わせを受けているが、提訴されれば争う可能性があり、コメントできない」と回答。

府も「報告を受けておらず、コメントできない」とした。

市議会事務局によれば、事件後にあった13年6月の定例会で、議員が「対教師暴力に対する行動指針はあるか」と一般質問で尋ね、市教委は「これまでは過去の対応やマニュアルに沿って対応してきたが、必要だと考えている」と回答。市教委は翌7月、対教師暴力を含めた児童・生徒の問題行動に関する対応指針を策定し、全市立学校に配布した。

文科省によると、生徒に暴力を受けた教員が、市などを相手取り提訴した事例は「確認されていない」という。