全国の養護教諭が研究会 時代に対応し役割追究を

各校の養護教諭の事例が紹介された討論会

全国養護教諭連絡協議会は2月22日、都内で第24回研究協議会を開催した。「時代の変化に対応した養護教諭の役割を追究する―『チームとしての学校』の力を高める養護教諭の役割」を主題に討論会などが実施され、生徒の自己肯定感を高める事例や不登校の生徒を減少させる事例が紹介された。全国から約1200人の養護教諭が参加した。

討論会で進行を務めた愛知教育大学学長で、日本養護教諭教育学会理事長の後藤ひとみ氏は、「現代の子供たちの課題は多様になっている。養護教諭はその課題解決に寄与していく必要がある」と呼び掛けた。

シンポジストとして登壇した新潟県立加茂農林高の竹田明子養護教諭は、不登校や退学する生徒を減らすための取り組みを紹介。「1年生の転・退学者」と「不登校についての相談件数」を前年度より減少させることを定量目標とし、生徒の学校適応感を客観的に計量できるツール「学校適応感尺度ASSESS」を導入した。その結果を担任教員ら学校全体で共有し、チームとして生徒の課題解決に向き合う校内体制を構築。昨年度の転学・退学者数は全学年で計17人となり、2014年度から20人減少したという。

同じく登壇して事例報告をした、宮城県総合教育センター教育推進部相談支援班の大槻綾指導主事は、「リスクマネジメントの視点を持つことが重要」と指摘。「学校では危険予知トレーニングが少ない。日々の中で良かった点や悪かった点を振り返り、考えを共有し合い、養護教諭の危機管理意識を高める必要がある」と提案した。