大学生の読書時間やや改善 高校までの読書習慣が影響

記者会見で調査結果を説明する全国大学生協連

大学生で読書をするかは高校までの読書習慣が影響している――。全国大学生協連は2月25日、「学生生活実態調査(第54回)」を公表し、都内で記者会見した。高校までに本を「全く読まなかった」大学生の7割以上が、読書時間を「0」と答えていた。1日の読書時間や書籍費では、前回調査と比べやや改善がみられた。

それによると、1日の平均読書時間は30.0分(前回調査比6.4分増)で、1カ月の書籍費は1710円(同200円増)だった。読書時間では、「120分未満」が19.5%(同6.5ポイント増)、「120分以上」が7.2%(同1.9ポイント増)と長時間読書をする学生が増えた一方、「0分」は48.0%(同5.1ポイント減)、「30分未満」は8.3%(同1.9ポイント減)、「60分未満」は12.5%(4.5ポイント減)と、読書をあまりしない大学生が減少した。

大学入学までの読書時間を聞いたところ、小学校入学前から高校まで本を「全く読まなかった」と答えた人の74.0%は、現在の読書時間も「0」だった。また、小学校入学前と高校で長時間読書をしていた大学生は、現在の読書時間も長い傾向にあった。

大学生協連理事で全国副学生委員長の田中利佳さんは「読書をしない学生の全てが読書に興味がないわけではなく、時間がなくてできない人がほとんどだ。学生生活における読書の優先順位が下がっている。電子書籍や雑誌、教科書なども読書と捉える、学生の読書に対する意識変化もあるのではないか」と指摘した。

調査は2018年10~11月にかけて、ウェブ上から質問に回答する形式で実施。30大学の1万980人の回答を抽出して集計した。