教育長・校長が戸田市に集結 EBPMや働き方改革議論

学校の課題とその解決策を参加者同士で共有したワールドカフェ

「埼玉の教育・学びの未来を創造する 教育長・校長プラットフォームIn戸田」が2月23日、埼玉県戸田市立戸田第二小学校で開かれ、教育関係者約160人が参加した。エビデンスに基づいた施策(EBPM)や学校の働き方改革など、教育行政や学校が抱えるさまざまな問題について、参加者同士が議論した。

講演では、文科省の矢野和彦大臣官房審議官が登壇し、教育施策におけるEBPMについて問題提起した。矢野審議官は教員定数を巡る議論を例に「教員加配の効果を疑問視する立場では、学力の知識・技能のみを根拠に挙げる場合が多い。実際の教育に関するアウトカムは非認知能力やいじめ・不登校対策など、多種多様だ。学校の実像を踏まえて議論する必要がある」と指摘した。

参加者はその後、▽産官学との連携▽新しい学びの創造▽EBPMにおけるデータサイエンスの活用▽学校の働き方改革▽多様なニーズに応じた教育――の五つの分科会に分かれ、ワールドカフェを行った。

働き方改革の分科会では、参加者の興味関心に応じてグループをつくり、それぞれの参加者が抱えている課題や解決に向けたアイデアを話し合った。

参加者からは「膨大な書類やファイルを整理したり、共通のフォーマットを決めたりするだけでも、時間はかなり減る。問題は、それを誰がやるのか、教員のこだわりとどこで折り合いを付けるかだ」「休み方改革も重要だ。子供たちには『チャレンジが大事だ』と言っていながら、教員自身がチャレンジする時間も気力もない」「若い教員の意見や提案を積極的に取り入れることで、『承認されている』という意識を持ってくれる。教員の満足度を上げるためにも、褒め合う文化が大切だ」などの意見が出た。