【震災から8年①】「創造的教育復興」 福島でシンポ

講演した法政大学キャリアデザイン学部の坂本旬教授(左)と、福島大学附属小学校の福本拓人教諭

教育復興シンポジウム「地域の未来を拓く創造的教育復興~アクティブ・ラーニングを通して変えていく学びの形~」が3月2日、福島県福島市内で開催された。県内の教育団体や福島大人間発達文化学類などでつくる「大震災後の福島県の教育復興を進める会」の主催。 プロジェクト学習の実践報告や記念講演、シンポジウムが実施され、教員ら約60人が参加した。

「ESDと教育改革」と題して講演した、法政大学キャリアデザイン学部の坂本旬教授は、ESDで重視する「つながりを尊重する力」「コミュニケーションを行う力」「未来を予測して計画を立てる力」などを養う手段として、ビデオレター交流を提案。

自らメッセージを考える力と、伝えるスキルが身に付くと共に、人とコミュニケーションを取ろうとする気持ちの動機付けになると語った。

実践報告では、福島大学附属小学校の福本拓人教諭が、自身の前任校である福島県須賀川市立白方小学校の取り組みを紹介。

ビデオレター交流をする福島県須賀川市立白方小学校の児童(ユネスコスクール報告書より)

白方小学校は、震災や原発事故の影響で付近の里山や森林での学習が制限されるようになったという。「だからこそ、現状をしっかりと見つめ、未来を切り拓くたくましい子供を育てたい」と、2013年からユネスコスクールに加盟し、自然や人々とのつながりを通した教科横断的な指導を展開していると語った。

また、坂本教授と連携しながら実施している、タブレット端末を用いた、海外の小学生とのビデオレター交流について報告。特に、15年4月のネパール大地震で被災した小学生との交流では、同小の児童が英語で東日本大震災の経験や今の楽しい学校生活について話すなどしており、相手の気持ちを考えながら、自分の意見を整理して伝える力が身に付いたと述べた。

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