コミュニケーションの質 同調度合いが左右

IoTに関する実験結果を報告したシンポジウム

「IoTとコミュニケーション可視化」と題したシンポジウムが3月5日、都内で開催された。主催は東京工業大学のインテリジェントIoTプラットフォームプロジェクトで、約200人が参加。IoTの活用を一層進めることで、教育や人間関係がどう変容するかを調べた実験結果が報告された。

同学地球インクルーシブセンシング機構の野澤孝之特任准教授らが、感情や覚醒度合いの変化を、IoTを活用して把握した実験について説明。

同准教授らは、人の動きなどを検知する加速度センサーを個々のスマホに搭載して、うなずきなどの身体運動や音声の特徴を把握し、集団的な同調状態などを計測・分析することで、コミュニケーションの様子を可視化する手法を確立したという。

約80人の学生が出席した参加型授業で、実験を実施。授業後、個々のスマホから把握した感情状態と、各グループ内の同調度合いを調査した結果、たくさん同調した人ほど意欲などの感情が向上し、脳の覚醒度も高まっていた。

一方、個々の体の動きの多さや力強さは、感情や覚醒の改善に結び付かなかったことから、同准教授らは「コミュニケーションの質は個人ではなく、グループ内の同調度合いに左右される」と結論付けた。

今後は、学びの達成感の評価に活用していくとしている。