
平日1日あたりの児童生徒のインターネット平均利用時間が、前年度と比べ9分増加したことが、内閣府が3月4日までに公表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」の2018年度速報値で明らかとなった。特に小学生では21分増加するなど、インターネット利用の低年齢化が進む傾向がみられた。
同調査によると、18年度の平日1日あたりのインターネットの利用時間は▽小学生 118.2分(前年度比20.9分増)▽中学生 163.9分(同15.2分増)▽高校生 217.2分(同3.4分増)――で、全体では169分(同9分増)だった。2時間以上利用する割合は▽小学生 39.4%▽中学生 61.0%▽高校生 82.6%――で、校種が上がるにつれて増加した。
利用目的別の平均利用時間では「趣味・娯楽」が最も高く105.6分、次いで「保護者・友人とのコミュニケーション」が52.4分、「勉強・学習・知育」は35.7分だった。
家庭でインターネットの利用に関するルールを定めていると答えた子供は▽小学生 77.0%▽中学生 62.3%▽高校生 37.2%。保護者の回答と比べると低く、子供と保護者でルールの有無に関する認識のギャップが生じていることがうかがわれる結果となった。
同調査は18年11~12月に、青少年3079人とその保護者3445人に対し、個別面接や訪問配布などで実施。スマートフォンやタブレットなどの情報機器によるインターネット利用状況を聞いた。