「見張り番」「熊バスター」 地域ICTクラブの成果報告

地域ICTクラブについて説明する田村卓也室長

総務省「地域におけるIoTの学び推進事業」の成果を事業者が報告する「プログラミング教育・地域ICTクラブ推進フォーラム」が3月6日、都内で開催された。

同事業はIoT・AI時代を支える人材を育む狙いで、2018年度から実施されており、地域で多世代がプログラミングなどのICTを楽しく学び合う場が「地域ICTクラブ」。

基調講演では、同省情報活用支援室の田村卓也室長が「地域ICTクラブは、課外の時間にモノづくりやロボット操作などを楽しく学び合うことで、ICTについて世代間での知識・経験を共有する仕組み」と説明し、クラブが活動していくためには▽指導に当たるメンターの育成▽教材、端末・通信環境、会場の確保▽産官学、NPOや金融機関による支援体制の構築――が必要不可欠だと述べた。

青森県三戸町は、農山村モデルの構築を目指し開設した「三戸地方未来塾」で、ICTを活用した「明るい農村」の実現を図る人材の育成に取り組んだ。

青森県三戸町と連携して未来塾を運営する、タイムソフト合同会社の古田和美代表(左)

参加した小学5年生の男子児童は「農作業の負担を軽くしたい」と、「ハウスの見張り番」の模型を作成。自身で設計・制作し、温度や明るさを感知して、自動で窓の開閉やファンの作動、LED点灯などをするプログラムを作った。

また、小学3年生の女子児童は、センサーでクマやイノシシをおりに閉じ込め、遠隔地に情報を伝える「熊バスター」を考えたという。

同町と連携したタイムソフト合同会社の古田和美代表は「未来塾で学んだ子供たちが学校で成果を伝え、楽しさや意義が他の児童に広まれば、地域人材の育成につながると期待している」と語った。