「高校中退防ぐ学習支援を」 キッズドアがシンポ

高校中退を予防する支援の重要性を説く渡辺理事長

低所得家庭の子供向けの無料学習支援を実施するNPO法人キッズドアは3月7日、「高校生世代支援シンポジウム」を都内で開催し、貧困問題を抱えた高校生の実情を報告した。教育関係者ら約50人が参加した。

キッズドアの渡辺由美子理事長は「貧困連鎖を断ち切るためには、高校生世代を支えることが重要。高校中退を予防する学習支援が必要だ」と呼び掛けた。

渡辺理事長によると、高校生世代は義務教育を終えているため、問題を抱えていても支援が十分に行き届いていないのが現状。

「貧困状態にいる高校生は、通学定期代や教科書代など、学校生活にかかるお金を全て自分で稼ぎながら学習している。過酷な状況に疲弊して中退するケースが多い」と指摘した。

また、キッズドアが運営する高校生世代対象の支援事業所が活動状況を報告。東京都江戸川区の担当者は「高校生世代は未成年にも関わらず、中退するといきなり『もう大人、自己責任』と突き放される。そんな環境のなかにいると、居心地の良い場所を探すことが優先で、夢をかなえる意欲が失われる」と危惧。

「支援する事業所は子供たちに合わせ達成時期を定めるなど、巣立っていける場所として機能するべき」と強調した。