都教委が東京農工大と連携 高校段階から研究者を育成

締結式で握手する(左から)中井教育長、白鳥校長、大野学長

東京都教委は3月8日までに、東京農工大学と高大連携に関する協定を締結した。都立多摩科学技術高校(白鳥靖校長)を拠点に、高校から大学院までの12年間を一貫して、研究者を育成する教育プログラムの研究開発に取り組む。2020年度から試行的に導入し、検証後、他校へも拡大する方針。

都によると、素質のある高校生が、研究者の特別講義や大学院生による実験・研究指導、研究室インターンシップなどを受けられるようにすることで、早い段階から研究者としての素養を育成。

成果を大学教員と高校教員が総合的に評価し、その結果を大学入試に反映させたり、大学入学後の生徒の状況を定期的に高校にフィードバックしたりすることも検討している。

締結式で、都教委の中井敬三教育長は「大学を偏差値と学力で判断するのではなく、高校生がチャレンジしたいものを具体的に考え、大学を選べるようにする環境づくりが重要だ」と述べた。

東京農工大学の大野弘幸学長は「日本の持続的発展にはイノベーションが不可欠であり、高大連携はイノベーションを起こす人材を輩出するトリガーになる」と意義を強調した。