STREAM教育やクラス3.0 「bettアジア」開幕

「教育と人間性」について語るマズリー教育大臣(中央左)とハムザ教育大臣(中央右)

アジアを中心とした各国の教育関係者と、テクノロジー企業が参加する博覧会「bettアジア2019」が3月12日、マレーシアの首都クアラルンプールで開幕した。約2千人が参加。初日のこの日は、マレーシアとブルネイの教育大臣らの鼎談(ていだん)や、AVR(拡張現実とバーチャルリアリティー)を使う授業「クラス3.0」のツールなどが披露された。(クアラルンプール発=教育新聞編集部長 小木曽浩介)

鼎談でマレーシアのマズリー教育大臣は「マレーシアの学校全体で、STEM教育への取り組みが増えた。学習は意味あるものでなければならない。識字率など、現実世界の問題を解決するためだ。次の段階ではReadingとArtsを入れ、STREAM教育に進化させる」と表明。

ブルネイのハムザ教育大臣らとともに、「教育に人間性を取り戻す重要性」について語り、「未来は好奇心にかかっている。試してみること、疑うこと、探求すること、そして裏返しにするのを恐れないことだ」と強調した。

テクノロジーの発表では、「学習者と21世紀の教育者にとって重要なスキル」と題し、AVRを使った授業「クラス3.0」のツールが披露された。

「クラス3.0」は、ARやVRといったテクノロジーを活用して、3Dコンテンツを生徒に見せて教材にする方法。ツールを使うと、教員はパワーポイントを作るようなたやすさで3D画像が作れるといい、この日は、スマートフォンのアプリを使って、3Dのジェットエンジンを使って授業をするデモが行われた。

発表者らはアプリを使い、「3Dのおかげで、生徒は自然な感じで学べる。教員は新しいツールを使うスキルとして、学習をサポートするために異なる技術を統合すること、そしてどこで手を放し、どこで促すかを学ばなければならない。AVRこそ、21世紀型教育が求める技術だ」と語った。

日本からはグローバル教育推進プロジェクト(GiFT)の木村大輔氏(明治学院大学国際学部非常勤講師)が登壇し、「学生を夢中にさせるものは何か?」のテーマで講演。

学生を夢中にさせるポイントを説明する木村大輔氏

木村氏は▽問いをたてる▽自分の思いや意識とつなげる▽生徒たちと意思決定する――をポイントとして挙げ、「教員は生徒との接し方を変えることで、安心感を与え、チャレンジさせ、生徒が自ら成長の機会を作ることができる」と述べた。

そして「世界をよりよくする意識や志が、学校教育で必要になる」と強調し、「みんなで一緒によりよい世界を作っていきましょう」と参加者に呼びかけ締めくくった。

bettアジアは「British Educational Training and Technology Show」と呼ばれる、英国の展覧会のアジア版。開催は13日までで、13日は「bettアジアアワード」の授賞式が行われる。

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