インドの女性教育コンサルタント 世界規模の活躍で受賞

「教員という職業に誇りと情熱を」と語るラクシュミ・アナプルナ・キンタルリさん

「bettアジア2019」最終日の3月13日、「bettアジアアワード」の授賞式が行われた。世界規模のパートナーシップで革新的なプロジェクトを行う個人や組織を表彰する「コラボレーション賞」に、インドの教育コンサルタント、ラクシュミ・アナプルナ・キンタルリさんが選ばれた。教育新聞の単独インタビューにラクシュミさんは「やってきたことが世界的な基準で評価され、うれしい」と喜びを語った。(クアラルンプール発=教育新聞編集部長 小木曽浩介)

ラクシュミさんは教員出身。独立後は、サウジアラビアにあるケンブリッジ大学系スクールの学術スーパーバイザー(副校長)などを務め、カリキュラム開発や評価データ分析などが得意という。

「子供が自信と責任を持って、目標を追求できるようにすることが私のビジョン。資質能力育成、リーダーシップ、キャリアガイダンス、そして学生と保護者のためのカウンセリングなどの重要なスキルは、子供たちと磨いてきた」と話す。

トロフィーを受け取るラクシュミさん

受賞は、グローバルシチズンの育成や、SDGsの理解促進活動を、ユネスコやさまざまな教育機関と連携して学校教育に持ち込んだ取り組みが、インドの教育の質を向上させたと評価された。

インドとバングラデシュの環境問題を生徒に分析させたり、公害対策やゴミ問題、川の水質改善、環境保護に関する知識を持たせ、それを基に行動させたりなど、特に環境教育に関する多数のコラボレーションを熱心に行ったのが認められた。

選考委員を務めた、グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)の木村大輔氏(明治学院大学国際学部非常勤講師)は「熱意と、多くの人を巻き込んで活動している波及効果、インパクトを基準に選んだ。強い情熱を持って、社会変革や学習者の変容に貢献している、地に足がついた活動と実績を評価した」と語る。

教育新聞の単独インタビューに、ラクシュミさんは「自分がやってきたことが認められ、間違っていなかったとすごく自信になった」と笑顔。

今後については「児童生徒は世界で起きていることを学んだら、それを現実社会に生かしてほしい。小さなアクションでいいので、一人一人が社会に責任をもって何かをするという、グローバルシチズン育成に力を入れたい」と答えた。

また、日本の教員へのメッセージとして、「教員という職業に誇りと情熱をもってほしい。情熱が成功と変化を作っていく。子供という未来を扱う教員には、世界を変える力がある」と語った。