ICTで地方にいながら遠隔教育 教員の負担軽減にも期待

外国人講師による一斉授業(レアジョブ提供)

高知県土佐町教委は3月13日、文科省「遠隔教育システム導入実証研究事業」の成果を発表した。町教委はオンライン英会話サービスを展開するレアジョブと連携し、遠隔教育システムを活用して▽外国人講師のオンライン授業による学習効果の向上▽他校との交流授業によるコミュニケーション能力の向上――が実現するかの実証に取り組んだ。その結果、学習の質や意欲が向上したと発表した。

「遠隔教育システム導入実証研究事業」は、ICTを活用した遠隔教育で、地方にいながら多様な学習環境や専門性の高い授業、質の高い学習が実現するかを実証するもの。ALTを活用した外国語指導や、特別な配慮を必要とする児童生徒へのきめ細やかな指導に活用することで現場教員の負担軽減にもつながると期待され、町教委ではタブレット端末60台を導入し、同時多接続ができる環境を整備した。

実証の対象は土佐町小学校5、6年と土佐町中学校2年。オンライン英会話のほか、オーストラリアや、姉妹都市・青森県十和田市の小学校との交流を実施した。

タブレット端末を通じてマンツーマン形式で会話(レアジョブ提供)

英語教科の各単元の内容に応じて、外国人講師による遠隔教育授業を、「一斉学習形式」「グループ学習形式」「マンツーマン形式」の三つの形式で実施。学んだ知識を活用する場として、離れた地域の他校との交流授業に遠隔教育システムを活用した。

同事業により▽自分の英語が通じたり、講師の言葉が理解できたりした際の達成感が大きく、学習意欲の向上につながった▽単元のまとめで、学んだ表現を活用してコミュニケーションを図ることができた――などの成果が上がったとした。