過疎化と貧困対策、学力向上 教育長・校長が成果報告

基礎学力の定着に向けた体制づくりを説明する土肥校長

3月17日に東京都文京区の東洋大学で開かれた「教育・学びの未来を創造する教育長・校長プラットフォーム」の「2019年総会」。「学力向上」分科会では、国の全国学力・学習状況調査で上位にいる秋田県の中でも、高い学力を維持している大館市の高橋善之教育長と、貧困世帯の多い中で基礎学力の定着に取り組み、成果を上げた東京都足立区新田学園の土肥和久校長が、学力向上の取り組みを報告した。

過疎化が進行する大館市では、「ふるさとキャリア教育」を掲げ、キャリア教育と授業改善による学力向上で効果を上げている。

高橋教育長は「ボランティア活動への参加率や、自己肯定感も高い数値が出ている。さらに共感的・協働的な学び合いを授業に取り入れたことで、高い学力につながっている」と強調した。

土肥校長は家庭の貧困問題を抱える児童が多い小学校で、基礎学力を定着させるための徹底した指導がいかに重要であるかを強調。

「基礎学力がなければ中学校の授業について行けず、高校での中退などにつながる。基礎学力が子供の将来に影響するということを、小学校の教師が認識できているか」と会場に投げ掛けた。

グループディスカッションでは、「幼保から小中までの一貫した連携体制が重要だと感じた」「関係機関と連携した家庭の支援も必要だ」「貧困の負の連鎖を断ち切るには教育しかない」などの意見が出た。