ビッグデータで課題解決 「未来の教室」実証事業を報告

実証事業の成果が報告された「未来の教室」の第7回会合

経産省の「『未来の教室』とEdTech研究会」は3月18日、第7回会合を省内で開いた。各分野での実証事業の成果を、事業者が発表。初等中等教育に関する実証事業では、ビッグデータを活用した課題解決学習の取り組みについての、イノベーター人材の育成では、教員研修による組織変革を視野に入れた事業についての成果を報告した。

学校の授業で産業ビッグデータを活用し、観光プランや観光施策を提案する「実践型観光教育モデル」の取り組みを、JTB霞が関事業部が報告。

神奈川県横須賀市にある実証校の三浦学苑高校では、同市の観光産業に関するデータを分析した生徒が、空き家を活用して捨て猫を保護し、猫好きの観光客が宿泊できる「猫宿」を提案するなど、地域の課題解決につながる実践が展開された。

また、複数校のミドルリーダー層の教員をウェブ会議システムでつなぎ、オンラインによる対話型の研修プログラムを実施したベネッセコーポレーションも報告。

教員が校種や教科、地域を超えて対話できたことで、アクティブ・ラーニングの指導上の工夫やコツが言語化され、研修成果を所属校に持ち帰れたという。

委員からは「新しいツールやコンテンツを使えば、最初に子供のモチベーションが上がるのは当たり前で、問題はそれをいかに維持するか。この短い検証期間ではまだ分からない」「教員が実践知を共有すると、自分でもやってみようという気持ちになる。多様なものから教員が学び、自然とアップデートしていく環境をどうやってつくっていけばいいかを考えていきたい」などの意見が出た。