情報Ⅰの入試出題校を拡大 政府会議の有識者がAI戦略

人工知能(AI)を活用した産業イノベーション促進について検討している、政府の統合イノベーション戦略推進会議は3月29日、第4回会合を開き、有識者提案による「AI戦略」を取りまとめた。「数理・データサイエンス・AI」をデジタル社会の「読み・書き・そろばん」と位置付け、文理を問わず、さまざまな教育段階でそれらを学習するようにする。高校では、数理・データサイエンス教育を充実させ、大学入試で「情報Ⅰ」を出題する大学の拡大を図る。

AI戦略では、戦略目標の一つに人材育成を掲げ、全ての国民が「数理・データサイエンス・AI」の基礎について学べるようにする。

初等中等教育では、学習者1人1台の端末の整備やICT人材の登用、遠隔教育の早期利用、STEAM教育の全国展開に取り組む。ICT人材は、高校は1校に1人以上、小・中学校は4校に1人以上登用するとした。

高校では、新学習指導要領における「情報Ⅰ」を中心に、文理を問わずAIやデータサイエンスに関する教育を充実。「情報Ⅰ」を入試に採用する大学の拡大や、「情報Ⅰ」の実施に基づくITパスポート試験の出題見直し、高校での活用促進を盛り込んだ。

大学や社会人へのリカレント教育でも、基本的なリテラシーを身に付け、あらゆる分野でAIを応用できる人材の育成を目指し、教材やカリキュラムの開発、環境整備を進める。大学生や高等専門学校生で、それぞれの専門分野にAIやデータサイエンスを応用できる人材を年間25万人規模で育成する目標を掲げた。