教員が生徒をバリカンで… 政府答弁書「体罰に該当も」

政府は4月5日、教員が懲戒や校則に従わせる目的で、バリカンで生徒の頭髪を刈る行為は、体罰に該当する場合があるとする答弁書を閣議決定した。

山口県立下松工業高校で、男子生徒が担任からバリカンで丸刈りにされたのを同級生や保護者が問題視し、教員の懲戒免職を求める嘆願書を県教委に提出したケースを踏まえ、立憲民主党の初鹿明博衆院議員が質問主意書を提出。

「教員が生徒の懲戒を目的として、その生徒の頭髪をバリカンで刈るなど散髪する行為」と「校則で頭髪について定めがある場合に、この校則に従わせることを目的として、同様の行為をする場合」が、体罰に当たるかを問うた。

答弁書によると、教員が児童生徒に行った懲戒行為が体罰に該当するかどうかは、2013年に文科省が各都道府県教委に出した通知「体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について」を踏まえ、教員や懲戒行為を受けた児童生徒・保護者の主観だけで判断せず、児童生徒の年齢や心身の発達状況、その行為が行われた場所・時間、懲戒の態様などの諸条件を客観的に考慮して、事案ごとに判断すべきだとした。

その上で、懲戒の内容が殴る、蹴るなどの身体的性質のものや、長時間にわたる正座や直立といった肉体的苦痛を与えるようなものは体罰に当たるとし、懲戒や校則を理由に頭髪をバリカンで刈る行為についても、体罰に当たると判断される場合があるとした。