福島・ふたば未来学園中が開校 中高一貫で「教育復興」

東京電力福島第1原発事故で被災した福島県双葉郡で、新たに開校された県立ふたば未来学園中学校(丹野純一校長、生徒81人)が4月8日、新校舎で開校式と入学式を開いた。2015年に開校した、ふたば未来学園高校(同校長、生徒432人)も仮校舎から移転し、合同で入学式を実施。併設型中高一貫校として第一歩を踏み出した。

新入生代表として誓いの言葉を述べる猪狩宙さん

同中学の1期生となる新入生は60人。

加えて、昨年夏のバドミントン全国中学校大会で完全制覇となる「6冠」を達成し、同県猪苗代中学特設バドミントン部として活動してきた、同県富岡町の富岡第一中学校バドミントン部の2・3年生18人と、アスリートを育成する「ビクトリープログラム」にレスリングで合格した2年生3人が転入する。

ふたば未来学園は原発事故の被災地に建設された「教育復興のシンボル」となっており、独自の取り組みが特色。住民も利用できる地域協働スペース「双葉みらいラボ」を校舎に併設したり、復興や新しい社会の在り方を考察する探究学習を実施したりする。

式には渡辺博道復興相や浮島智子文科副大臣、「ふたばの教育復興応援団」代表の小泉進次郎衆院議員らが出席。

丹野校長は「私たちは、この先に日本中がぶつかるであろう、社会の持続可能性が危ぶまれる環境に、いち早く向き合っている。この学園でこれらの課題と真正面から向き合い、世界の見方がガラッと変わる学びをしてほしい。そして建学の精神にある『変革者』になってほしい」と生徒らにメッセージを送った。

新入生代表の同高1年、猪狩宙(いがり・そら)さんは誓いの言葉として、「この学園は外の世界につながって、世界の『解の無い課題』に向き合える、理想の学びの場。日々の学習や探究学習、海外研修など、外の世界に飛び出して成長していきたい」と述べた。

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