「令和時代のモデル校になる」 小泉進次郎氏がエール

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で甚大な被害を受けた、福島県双葉郡の教育復興を目指す団体「ふたばの教育復興応援団」の代表を務める小泉進次郎衆院議員が4月8日、新校舎に移転して併設型中高一貫校として本格的にスタートした、同県立ふたば未来学園の中学校開校式と、中高の入学式に出席し、生徒らを激励した。

海外研修報告会に出席し、生徒にエールを送る小泉進次郎氏

式典で祝辞を述べた小泉氏は「今日は君たちにとっては、長い学校生活の1日にすぎないかもしれない。だが、この日のためにすべてを投げ打って、頑張ってきた人がいることを忘れないでほしい」と新入生らに語りかけた。

式典終了後は記者団との質疑に応じ、「この学校は、これから始まる令和時代のモデル校になるだろう。カフェでは生徒が集い、ビジネスを考え収益を出したり、校内の廊下に地域の人が自由に入って交流できたりする。学校を中心とした街づくりで、地域と一体になった新しい教育を、時代に先駆けて実現している。生徒の皆さんは、この学校を使い倒してほしい」と語った。

小泉氏はさらに、ふたば未来学園の試みに構想段階から関わってきたことに触れ、「原発事故という、前例のない環境に陥ったこの地で新しい中高一貫校を作るのなら、前例のない教育を展開する学校にしなければいけない――というのが、関係者の思いだった。だから、『前例のない環境には前例のない学校を』というスローガンを掲げてきた」と説明。

「いま完成した学校を目にして、前例のない学校が本当にできあがった。それを強く感じた」と力を込めた。

双葉郡内では原発事故の被災によって従来の高校は休校状態が続いており、ふたば未来学園は当面、同郡で唯一の高校となる。

続いて小泉氏は、ふたば未来学園高校3年生が米ニューヨークで行った海外研修の報告会に出席。

小泉氏と記念撮影する生徒ら

生徒らは「原発事故の影響が続く中、地域住民に分断が起きている」との問題意識を持ち、ニューヨーク市役所や日本政府国連代表部、米コロンビア大学大学院などで行った意見交換について経過を説明し、コミュニケーションの重要性を学んだことを報告した。

小泉氏は「分断とコミュニケーションの問題は、世界中の政治家が頭を悩ましている問題だ」と、生徒らの問題意識を高く評価するとともに、「次は問題を考えるだけではなくて、その問題を克服するために、自分たちがこんな取り組みをしている――という報告ができるといいね」と勇気づけていた。