ギャンブル依存で指導資料 高校「保健」で指導内容に

高校の新学習指導要領で、保健体育の指導事項で精神疾患を取り上げるようになったのを受け、文科省は4月5日、精神疾患の一つであるギャンブルやゲームなどの依存症に関する、教員向けの指導参考資料を公表した。依存症のメカニズムから学校や家庭での対応、専門の相談機関や医療機関の活用までを解説している。

指導参考資料で行動嗜癖のメカニズムを説明するページ

2018年3月に公示された高校学習指導要領の保健の指導内容では、新たに精神疾患を取り上げることとされ、指導要領解説では、アルコールや薬物などの物質への依存症に加え、ギャンブルなどの習慣化が日常生活に及ぼす悪影響について触れることが記載された。

これらを踏まえ、指導参考資料では、ギャンブルやゲームなどの行動嗜癖(しへき)を生み出す脳の仕組みや、日常生活に及ぼす影響を図解で整理した。

行動嗜癖に陥る背景にストレスが考えられることから、学校や家庭でストレスに対する適切な対処方法や、規則正しい生活習慣を身に付けさせたり、教員や保護者、友人が相談に乗ったりすることが重要だとし、関連の啓発資料を列挙した。

また、行動嗜癖は他の依存と同様に自分の意思でやめることが難しいため、行動嗜癖が深刻化した場合は、保健所や精神保健福祉センターなどの相談機関に相談したり、専門医による診断・治療を受けたりする必要があることも明記した。

資料は文科省ホームページから確認できる。