ブラックホール撮影チームメンバー 「学校教育に期待」

ブラックホールの撮影に世界で初めて成功した国際研究チームの一員、工学院大学教育推進機構の紀基樹(きの・もとき)客員研究員が、宇宙に強い関心を抱いたのは小学2年生の頃だという。紀研究員が4月12日、教育新聞の取材に、学校教育に寄せる期待を語った。

工学院大学の紀基樹客員研究員

同学によると、ブラックホールシャドウの画像を物理的に解釈するための理論研究に、大きく関与したという紀研究員。

「小学2年生の頃、星や宇宙の図鑑に載っているきれいな写真や想像図を眺めているうちに、宇宙へのあこがれの気持ちが膨らんだ」と振り返る。

自身のその経験を踏まえ、「学校は子供の好奇心を伸ばす重要な場。宇宙や自然現象に触れ、『面白い』『不思議だ』と思う純粋な好奇心が、科学を前へ進める原動力になる」と力を込める。

世界で初めて撮影されたブラックホールの画像(Credit:EHT Collaboration)

「理系の優れた人材を育成する、これからの学校教育に期待している。学校の先生方や子供たちを応援していきたい」と語った。

自身の今後については、国際観測プロジェクト「東アジアVLBIネットワーク」の代表として観測を進めるかたわら、科研費基盤研究のサポートを受けてブラックホールに関する研究を推進していくといい、「得られた観測データを組み合わせることで、ブラックホール近傍(きんぼう)で起こる、エネルギッシュな天体現象の謎に迫りたい」と意気込んだ。