熱中症計を学校に提供 日本気象協会がキャンペーン

暑い日が増えるこの時期から、熱中症への注意が必要――。日本気象協会(石川裕己会長)は4月15日、全国の小、中、高校を対象に、「黒球付熱中症計」を提供するキャンペーンを開始した。その場所での熱中症の危険性が可視化され、学校現場の熱中症予防に役立てられる。環境省でも、同19日から「熱中症予防情報サイト」で暑さ指数の情報提供を開始する。

キャンペーンで学校に送られる「黒球付熱中症計」(日本気象協会提供)

キャンペーンは同協会の「『熱中症ゼロ』プロジェクト」の一環で、全国の小、中、高校100校に、「黒球付熱中症計」を1台ずつ贈る。

この「黒球付熱中症計」はコーン標識の先端や壁、鉄パイプなどに設置することで固定でき、10分おきに自動計測した結果を5段階のLEDライトや、熱中症の発生しやすさを示す暑さ指数(WBGT)で画面に表示する。

5月17日までに、学校に勤務する教職員が同協会のキャンペーンサイトから応募。選ばれた学校には5月末に「黒球付熱中症計」が配送される。同協会では、学校での熱中症対策の情報や「黒球付熱中症計」の活用方法について、「熱中症ゼロへ」のウェブサイトで紹介していく予定。

同協会「熱中症ゼロ」プロジェクトリーダーの曽根美幸氏は「春先は体が暑さに慣れておらず、熱中症の危険度が高まる。特に子供は活動に夢中になると、のどの渇きや気分の悪さなど、熱中症のサインの自覚がなかったり、症状を伝えられなかったりするので、教師は子供の汗や体温、顔色に注意してほしい。バランスの良い食事や十分な睡眠も大切だ」と助言した。

環境省も4月19日~10月14日まで「環境省熱中症予防情報サイト」で、各地のWBGTの予測値・実況値の提供を開始する。個人向けのメール配信サービスもある。